6月20日の雑談『恋、始まりました。』
3ヶ月の交際を経て、突然意味もわからず彼氏に失踪された隅ちゃんは心の傷を癒すべく、出会いを求めて奔走するのであった。
(エピローグ語手:寺)
そんな中、出会った年下男子との食事の約束を取り付けた隅ちゃんだったが…?
【デート前】
隅:はあーーーーなんか緊張してきた。
このわたしが、珍しく。
寺:そんなこと言われたら私も緊張するわ。
【デート後】
隅:た、ただいま……………。
い、いい人だった…………………。
寺:詳しく。
隅:おはよう。
なんかね、会う前のイメージがいい意味で崩れない人だった…。あと、単純に雰囲気が良い。
寺:うわぁ…恋じゃん。
隅:纏う雰囲気が良い人に弱い…。
でもまぁあと二回は会って、決めたい…。
寺:そうな…。
ちなみにどんな感じの人でイメージすればよい?
隅:でっかいチワワ。
寺:!?
隅:wwwサダハルゥ!!
なんか、まわりによく言われるのは、
落ち着いてる、優しそう、でっかい小動物、犬っぽいらしいので、もう、でっかいチワワでいいかと本人にも言ってる。
寺:なるほど、定春、お前はそこにいたのか…。
隅:でもたぶんほんとにやきもち焼くタイプというのがわかった。
寺:可愛い。
隅:本人も自覚してて、前々から言われてたからそうなんだろうと思ってたけど、リアルガチ。
寺:ふええ、いいなあ。
隅:俺は重いよって言われた。
いや、なに。わたし元彼がクズでしたやん?ほんで、次付き合う人は重いくらいでいいっつってた矢先、このタイミングでこういう人くるの、神様のイタズラが過ぎん????
寺:はぁーーーーーー。
隅:逆にタイミングよすぎて疑う。
寺:萌えと言わざるを得ない。
そーれ、くっちづけ!くっちづけ!
隅:くっちづけはないけど手を繋いだよ…。
手がでけえよ…。
寺:はい羨ましい。
隅:女性ホルモンばかみたいに出た。
寺:隅ちゃんが幸せで幸せっすわ。
隅:でもあまりにもスピーディーすぎて、
寺:いやもう、私いつもそんなもんだから。
隅:やっぱ不安が拭いきれず、それを本人にも言ったら、
「俺は結構フィーリングだから時間は関係なしにいいなって思ったらその時点で好きだって言っちゃう。
もちろんその前に情報を得るのは大切と思う。でもそれはあくまで友達としての一線を超えられない。
だから俺はだらだらするつもりはない。」
みたいなこと言われ、
寺:ほう。
隅:脈ないなら、次に行ったほうがいいのかなって思ってるよと言われ、
寺:ほう。
隅:やだといってしまったよね…。
寺:(天を見上げる)
隅:ギリィ…………………
寺:やだ………ずるい………。
隅:結構まぁわたしが(会う前に)壁作ってたらしいからな…めちゃ言われた…冷たいとか、びびりすぎとか…。
(※アプリで知り合ったそうな)
それで、その壁は俺と会ったらなくなるのか?って言われてて、
わたしは正直、会う前から好意をぶつけられるのがこわいし信用ならなかったから、多分会ったらなくなるよと言っていたんだけど、実際会って、予想通りいい人でも、わたしの拗らせ具合のがまさってしまったから…。
結果としてあっちがしょんぼりしてしまったので…まじすみませんと謝った…。
寺:ほう………。(ニヤついている)
あー、青春。あー羨ましい。
隅:正直、付き合う前から付き合ってるような感覚だわ。
寺:そこが楽しいんじゃん。
隅:幸せに慣れてねえからよ…まじで…。
幸せになるといつかそれ以上に不幸がくるんじゃねえかとビクビクしちゃうんでよ…。
寺:幸せになりな…。
悪い男に捕まるんじゃないよ…。
隅:はい…。
寺:いやー、でも隅ちゃん今楽しいでしょ?
恋愛の醍醐味はそこよな。
好きなの?どうなの?付き合うの?付き合わないの?と、付き合い始め。
隅:いや、うん、言っていい?
めちゃくちゃ楽しい。比にならんくらい楽しい。
LINEくるたびにニヤニヤする。
同時に恐怖も来てるけどな、ホントに大丈夫かと。
寺:いいんだよ、失敗してもそれはそれで乙なんだ、恋なんて。
隅:名言かよ。
寺:なんか胸キュンわけてくれよ。こちとら30過ぎで暇しとる女やぞ???
隅:なんか…いや、普通に背がでかいし、ガタイもいいし、手もデカい、押しも強いなので…
圧倒的に男を感じるよな…。
寺:最高。
隅:拍手。
なんかうまくいきすぎてるから、ツボでも買わされるんじゃねえかと不安になっている。
寺:買うなよ。
隅:気をつける。
寺:あと保証人。書くなよ。
隅:マジそれな。助けて、とか言われてな。
寺:店を出すのが夢なんだ、とか言われてな。オイ。やめろよ。
隅:怖すぎる。
(長くなってきたので続きます。)